オゾンって何

オゾン脱臭という言葉はよく聞くけどそもそも「オゾン」って何と思われる方もいらっしゃると思います。「オゾン層が破壊されて紫外線が多く地上に到達するようになった。」と言った話を聞いたことありませんか?そうです。オゾン層に存在するオゾンと同じものです。そのオゾンを人工的に作り出し、脱臭に利用しているのです。

オゾンとは

オゾンは3つの酸素原子からなる酸素の同素体です。分子式はO3です。腐食性が高く生臭いような独特の臭いがあります。常温常圧で気体です。強い酸化力があり、高濃度では猛毒です。肺や目などを損傷させます。オゾンの発生は一般に空気中での紫外線照射、または酸素中での無声放電など高いエネルギーを持つ電子と酸素分子の衝突によって発生します。オゾンは不安定なため放置すると酸素に戻ります。

オゾンによる脱臭の原理

有機物は一般に、飽和したものと不飽和のものに分類されます。飽和有機物は安定で不飽和有機物は不安定です。ここで不安定というのは他の物質と反応しやすい状態にあるということです。

多くの有害物質や臭気物質は不飽和有機物であり、それゆえに他の物質と反応しやすく、有害であったり、臭気があったりします。オゾンはこのような不飽和有機物と非常に反応しやすいという性質を持っています。そしてオゾンが不飽和有機物と反応すると、その不飽和有機物は飽和有機物に変わり、安定となり、概して無害で無臭な物質となります。


オゾン脱臭の注意点

オゾンは濃度が高くなると猛毒になるため、人やペットのいない状態で使用することが重要です。マンションが内廊下の場合や木造のアパートなどで使用する場合、近隣住居にオゾンが流れ出てしまう恐れが御座いますので注意が必要です。