火災後に発生しやすい化学物質(火災種類別)
火災の後には、多種多様な有害な化学物質が発生すると考えられます。特にダイオキシン類は人体に有害で除去したい物質の代表格です。塩化ビニルやポリ塩化ビニルなど家庭内にも多く存在している塩素含有物質が燃焼することによって生成されます。また、木材や樹脂などの不完全燃焼で発生する多環芳香族炭化水素のいくつかは発癌性、変異原、催奇形物質であることが確認されています。
火災の種類 主な発生化学物質 発生源・特徴
住宅火災
一酸化炭素(CO) 不完全燃焼による有毒ガス
二酸化炭素(CO₂) 完全燃焼による主要ガス
シアン化水素(HCN) 合成繊維、ウレタン、スポンジ家具など
塩化水素(HCl) 塩化ビニル(PVC製床材・配線カバー)
多環芳香族炭化水素(PAHs) 木材・樹脂などの不完全燃焼
ホルムアルデヒド(HCHO) 木材燃焼由来のアルデヒド類
ダイオキシン類 塩素含有物質が燃焼後に生成
工場火災
一酸化炭素(CO) 不完全燃焼ガス
シアン化水素(HCN) プラスチック・合成樹脂
ホスゲン(COCl₂) 塩素系溶剤や樹脂燃焼
塩化水素(HCl) 塩素系プラスチック
ダイオキシン類 塩素含有物質が燃焼後に生成
森林火災
一酸化炭素(CO) 木材など有機物の不完全燃焼
二酸化炭素(CO₂) 大量発生、酸素低下要因
メタン(CH₄) 不完全燃焼で発生
ホルムアルデヒド(HCHO) 木材燃焼由来のアルデヒド類
多環芳香族炭化水素(PAHs) 樹木・草木の不完全燃焼

